
皆様、お初にお目にかかります。
私たちは北海道の西部、積丹半島の付け根に位置する余市町(よいちちょう)で、果実の加工品製造を行っております。
ここ余市は、実は「果樹のまち」と呼ばれるほどフルーツ栽培が盛んな土地です。
北海道の中では比較的温暖な気候の上、昼夜の寒暖差が大きいため、実の締まった甘い果実が育ちやすいからです。
私たちはこの町で、余市の果実の魅力をより多くの方に知っていただけるよう、果実をギュッと絞った果汁を日々つくっております。
さて、突然ですが皆様は「ナイアガラ品種」という白ぶどうをご存知でしょうか?
香りの強さと果汁の多さが特徴で、主にジュースやワインの原料として使われております。

さて、突然ですが皆様は「ナイアガラ品種」という白ぶどうをご存知でしょうか?
香りの強さと果汁の多さが特徴で、主にジュースやワインの原料として使われております。
なので、果実をそのまま食べたことがある人は少ないかもしれません。
ですが実は、その果肉は柔らかく、皮も簡単に剥けるので、果実のままでもとても食べやすい白ぶどうなのです。
そして一番甘くておいしい部分は、果皮と果実の間。
プルプルとしていて、名前は「ペクチン」と言います。

ただ、この「ペクチン」は果汁をつくる私たちにとって、ちょっと厄介な存在でもあります。
搾汁をするとき、このプルプルとした性質が機械の目を詰まらせてしまうからです。
そこで私たちは手作業も交えながら、ペクチン質だけを分解する酵素を混ぜ合わせることで、おいしい果汁をより多く搾汁できるようにしています。
このように、白ぶどうの搾汁は他の果物と比べ少し手はかかりますが、その分、素晴らしい味わいと香りで、“果樹のまち余市”の魅力を皆様に届けてくれます。そう思うと、どの工程も決して妥協するわけにはいきません。皆様には、白ぶどうの香りを通して、少しでも余市という土地に興味を持っていただけたら幸いです。
また機会がありましたら、余市の白ぶどうの魅力についてお話しさせていただければと思います。それでは。