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シチリアからの風~マンマに教わったとっておきレシピ~

シチリア島トラーパニ在住でシチリア料理・菓子 スペシャリストの佐藤礼子さんから、シチリアの暮らしと食、とっておきのレシピをお届けします。

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シチリアの庭にはレモンの木~レモンのある生活

2005年から始まったシチリア生活の中で、何よりも印象深いのはシチリア人のホスピタリティ。
「週末、うちで集まってごはん食べない?」
と、週末はシチリア人の自宅に招かれ、食卓を囲む機会が非常に多くあります。
お宅に到着すると、
「Buongiorno!(ブォンジョルノ!=こんにちは!)」
と明るい笑顔で迎えてくれ、初めてお邪魔するお宅で恒例なのがお宅拝見。
家の中を色々と案内してくれます。
そして田舎の家に必ずあるのが「庭」と彼らが呼んでいる大きな土地。
そこには野菜や果樹が植わっていて、季節の旬の食材を楽しむことができます。
その庭に欠かせないのがレモンの木。
そう、レモンは彼らの食生活には欠かせない必需品なのです。

  • 友人が「庭」と呼んでいる家の裏の広い土地には旬の野菜が栽培されています。
	※写真は8月に撮影したものとなります。
	友人が「庭」と呼んでいる家の裏の広い土地には旬の野菜が栽培されています。 ※写真は8月に撮影したものとなります。
  • 大きな土地にはもちろんレモンの木も!大きな土地にはもちろんレモンの木も!
  • レモンと共にオレンジも栽培。11月になるとオレンジも色づき収穫まであと少し!レモンと共にオレンジも栽培。11月になるとオレンジも色づき収穫まであと少し!

シチリアにレモンはどこから来たの?

シチリアと言えばレモン!というくらい、現在はシチリアの代名詞にもなっているシチリアレモン。
ではシチリアでは一体いつから栽培されているのでしょう?
レモンの原産地は諸説ありますが、アラブ人によって中東に広がっていったと言われます。
シチリアには9~10世紀に入植してきたアラブ人から伝わってきて、その後、シチリアを征服したノルマン人によってヨーロッパ全土に広まっていったと言われています。
レモンの木が栽培されてから既に1000年以上が経つシチリア。
その歴史の中で、本当に数多くのレモンを使った料理やお菓子が生まれていったことでしょう。

いつの季節もなる四季成りレモン

さて、みなさんはレモンの旬はいつかご存知ですか?
レモンのその爽やかな風味から夏が旬?と思っている方も多いかと思いますが、
正解は「冬」。
でもシチリアのお宅の庭に植わっているレモンは1年を通して花が咲き、実を付けるものが多いのです。
10月~3月くらいにかけては、皆さんがいつも目にする黄色いレモンが成ります。
そしてそれ以外の季節は緑のレモンが成っています。
レモンは実を付けた時には緑色で、熟すと黄色くなります。
まだ若いグリーンレモンは酸味が強く、あまり強く絞り過ぎると苦みが出てきます。
黄色く熟したイエローレモンは酸味が柔らかくなり、レモン汁もグリーンレモンに比べてたっぷり。
暑い夏にはレモンは熟さないのでグリーンレモンを使うのですが、暑い夏にはその苦みがとても心地よく。
自然界は本当によくできているな、と感心させられます。

  • 白く可憐なレモンの花。白く可憐なレモンの花。
  • 春先の完熟レモンは目が覚めるような黄色に。春先の完熟レモンは目が覚めるような黄色に。
  • 6月の夏のグリーンレモン。6月の夏のグリーンレモン。

私のお気に入りのレモンの使い方

日本ではレモンを料理に使うと言えば、肉や魚のお皿の横に小さくカットしたものが添えられていて、サッと軽く絞るくらいかと思いますが、レモンの大生産地シチリアでは、レモン汁も皮も料理にふんだんに使います。
冬になると友人から大きな袋でドン!と頂くレモン。
私の一番のお気に入りの使い方はレモンドレッシング。
ドレッシング、と言っても、日本のように元々、材料を混ぜて作り置きする習慣がないシチリア。
サラダに直接、お酢の代わりにレモンをギュギュ!と絞ります。
あとは、塩とオリーブオイルをかけてサラダをよーく混ぜます。
それだけで極上サラダの出来上がり!
そして絞った後のレモンの皮は冷蔵庫で保管。
ほとんどの友人宅ではレモンは無農薬栽培なので皮の部分もしっかりと使います。
パスタの仕上げに皮をササっとすったり、皮を薄く切って細かく切ってサラダに入れたり。
皮の部分にはレモンの香りの元となるレモンオイルが含まれているので、普段の料理に加えればそれだけでシチリア感がアップします!
そして冬の熟したレモンを小さく切って塩をしてしばらく置いただけのレモンのサラダは、お肉やお魚の付け合わせにもピッタリ。
暑い夏にはグリーンレモンを強く絞ったレモン汁をミネラルウォーターに入れて冷蔵庫で保存。
ジリジリと強い陽射しで疲れた体の水分補給に。
レモンはシチリアの食卓には欠かす事ができない食材。
我が家にも2年半前にレモンの木を植えました。
実が付く日が今から待ち遠しいです!

  • レモンのサラダ。レモンのサラダ。
  • レモン水を作って冷蔵庫に。
	レモン水を作って冷蔵庫に。
  • エビとレモンのリゾット。レモン汁たっぷりで作ったリゾットにたっぷりのレモン皮すりおろし。シチリアの風が吹き抜けます。エビとレモンのリゾット。レモン汁たっぷりで作ったリゾットにたっぷりのレモン皮すりおろし。シチリアの風が吹き抜けます。

シチリアマンマに聞いてみました

料理上手な3人のマンマ達に、彼女達にとって「レモンはどんな存在なのか」、質問してみました。
「皮は香りを出すためにお菓子にも料理にも使うわ。レモンチェッロ作りも忘れずにね!爽やかな酸味のレモン汁は酢の代わりにサラダにお菓子に、お腹が痛い時には薬代わりにもなるわ。そして実はマーマレードにしたり、切ってサラダにも入れるの。とにかくレモンは私の人生には欠かせない食材よ。」(マリアリータ)
「魚料理の調味料!シチリアレモンがあれば、魚の美味しさが倍増よ!」(カロリーナ)
「冬には庭に大量に成るから、パスタに、肉に、魚に、色々なレモン料理を作るけど、一番好きなのはリゾット!春先に庭に生えてくる野生のアスパラガスと合わせればもう最高のご馳走だわ。レモンは私にとって何かって?そりゃ、庭の女王様よ!」(ベネデッタ)
美味しく、香しく、体にも良い、シチリアレモン。
好みのレモンの使い方はそれぞれ違うものの、シチリアレモンは料理好きなシチリアのマンマにとっては絶対なくてはならない食材なのです!

  • トラーパニの街に住むカロリーナは、大きな鉢植えでレモンを植えています。トラーパニの街に住むカロリーナは、大きな鉢植えでレモンを植えています。
  • パレルモ近郊のレモンの生産地に住むマリアリータはレモン使いがとっても上手!パレルモ近郊のレモンの生産地に住むマリアリータはレモン使いがとっても上手!
  • ベネデッタの田舎の大きな畑には毎年たわわにレモンが実ります。ベネデッタの田舎の大きな畑には毎年たわわにレモンが実ります。

レシピ

ツナレモンバターのブルスケッタ

ツナレモンバターのブルスケッタ

今月の料理は材料さえあれば簡単にできちゃう前菜をご紹介します。 塩漬けケッパーは冷蔵庫に保存しておくと本当に便利なシチリア食材。 ケッパーを入れるだけでいつもの料理もシチリア風おもてなし料理に変身です!

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佐藤礼子佐藤礼子 (Reiko Sato)
ラ ターボラ シチリアーナ主宰。シチリア島トラーパニ在住。シチリア料理・菓子 スペシャリスト。イタリア料理・菓子の知識を生かし、大手企業で洋菓子の商品開発、カフェの店舗企画に従事。2004年、シチリア(イタリア)食文化を学ぶため、イタリアに渡り、現地にてシチリア郷土菓子や家庭料理を研究しながら、食に関するコーディネートや通訳などで活躍しています。
「ポッカレモン有機 シチリア産ストレート果汁」を使ったレシピを監修していただいています。

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