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2020年07月16日 その他

食前のレモン果汁摂取による食後血糖値抑制効果を確認
糖化ストレス研究会「Glycative Stress Research誌」に掲載

ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(代表取締役社長:征矢真一、本社:愛知県名古屋市)は、同志社大学生命医科学部 糖化ストレス研究センター(所在地:京都府京田辺市)八木雅之教授らの研究を支援し、レモン果汁の食後血糖値抑制作用が確認され、その結果が学術論文に掲載されましたので、お伝えします。

研究背景と目的

当社は、1957年にレモン事業を開始して以来、レモン商品の開発やレモンに関する研究を通じて、レモンの価値を様々な形でお届けしています。

近年、糖化ストレスは生体の老化や慢性疾患の発症・進展にかかわる危険因子としてとらえられています。糖化ストレスの低減は抗糖化ともよばれ、健康、美容分野における新しい生活スタイルとして注目されています。糖化ストレスの低減対策には食後高血糖の抑制、糖化最終生成物(AGEs)の蓄積抑制などがあります。

このたびレモンの抗糖化作用に着目し、レモン果汁の食前摂取が食後血糖値に及ぼす影響の検証結果を、同志社大学生命医科学部 糖化ストレス研究センター(所在地:京都府京田辺市)八木雅之教授らと共同で糖化ストレス研究会誌「Glycative Stress Research」に投稿し、掲載されました。

研究方法と結果

健常な20~30歳男女12名を対象に、基準食として米飯の単独摂取、レモン果汁15gを米飯よりも先に摂取、レモン果汁30gを米飯よりも先に摂取したときの血糖値推移を検証しました。レモン果汁は150mLの水に希釈して摂取しました。血糖値は試験食品を摂取する前(0分)、試験開始15分後、30分後、45分後、60分後、90分後、120分後に収集した測定値としました。

その結果、レモン果汁を米飯よりも先に摂取する食事法は、食後高血糖を抑制する結果となりました。食後高血糖抑制作用は米飯摂取の前に、レモン果汁を30g摂取したときに認められました。レモン果汁の食後高血糖抑制作用は、レモンに含まれるクエン酸を主体とする有機酸、およびポリフェノールが関与した可能性があると示唆されます。

図1 レモン果汁+基準食摂取による食後血糖値変化

図1 レモン果汁+基準食摂取による食後血糖値変化

図2 血糖値変化曲線下面積(iAUC)の比較

図2 血糖値変化曲線下面積(iAUC)の比較

図3 最高血糖値(ΔCmax)の比較

図3 最高血糖値(ΔCmax)の比較

まとめ

今回の研究で、レモン果汁を米飯よりも先に摂取する食事法は、食後高血糖を抑制する事が確認されました。これはレモン果汁を含む飲料などを食前に取り入れる食習慣が、食後高血糖の抑制により糖化ストレスを軽減し、老化や疾患の進展予防に寄与する可能性を示唆しています。これからも、ポッカサッポロ社ではレモンに関する研究を様々な視点より検証し、その価値をお伝えしていきます。

  • 当結果については、糖化ストレス研究会「Glycative Stress Research誌, 第7巻2号, 174~180頁」(2020年6月30日発行)にて発表されました。
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