おいしい!ひらめきがある POKKA SAPPORO
沖縄のお茶といえばさんぴん茶

さんぴん茶の元祖「ポッカさんぴん茶」誕生ヒストリー さんぴん茶の元祖「ポッカさんぴん茶」誕生ヒストリー

Vol.5 「さんぴん茶」を生んだ、ポッカの遊び心&チャレンジ精神 Vol.5 「さんぴん茶」を生んだ、ポッカの遊び心&チャレンジ精神

さんぴん茶の大ヒットで沖縄ポッカは黒字に転換し、販売開始から4年目には売上目標を軽々とクリア。「売れない」という業界の予測をうれしく裏切り、さんぴん茶は沖縄ポッカの主力商品に躍り出た。小売店やバイヤーからは、「缶入りだけでなく、ペットボトルを早く作って欲しい」という声さえ上がった。缶よりコストがかかるペットボトルの販売を敬遠していた水田だが、業界のニーズは強く、500mℓに続き、2ℓも発売を開始。その後も人気は衰えず、ポッカのさんぴん茶は緑茶を凌駕して、お茶系飲料の中でトップを勝ち取ったこともあるというから驚きだ。さんぴん茶は今や、冷たいペットボトルを買って飲む沖縄のお茶の定番としてすっかり浸透している。シーミーや旧盆など法事の席でも欠かせない存在だ。

「さんぴん茶は沖縄でどこででも誰にでも飲まれているから、受け入れてもらいやすいだろうとは考えていたが、最初は自信はなかった。今だから話せるが、発売当初に業界でさんざん売れないといわれたときは正直、“しまったな~”と思ったことも(笑)」。しかし水田には、もし売れなければ終売して、次のうっちん茶やグアバ茶に取り掛かればいい、という切り替えの早さもあった。次なる構想がすでにあったのだ。なんというプラス思考。「ポッカコーポレーションには、アイディアマンである創業者・谷田の遊び心やチャレンジ精神が根付き、それを大切にしている社風がある。“とりあえずやってみろ”という姿勢は本当にありがたかった。さんぴん茶はポッカだから生まれたのだと思う」。

余談だが、工場を稼働させて新しい製品を生み出さなければという強い想いからは、さんぴん茶以外の人気商品も生まれていた。当時、沖縄ポッカのティー製品の主流はレモンティーとアイスティーだったが、水田はそこにアップルやピーチ、ストロベリー、ブルーベリーなどの香りを付けたフレーバーティーを投入。沖縄の紅茶市場を活性化したのも沖縄ポッカなのだ。「沖縄法人として、沖縄らしい製品を自ら開発し、製造、販売までを一貫してできることに大きなやりがいを感じていましたね。独立は正解でした」。

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