




声優になろうと思ったきっかけは?
中学生の時に演劇部に入っていて、その時に一生お芝居に関わる仕事がしたいと思いました。でも役者を目指す勇気がなくて、二番目に興味のあった裏方の照明のお仕事をしていました。
そこで、同世代の役者の方がキラキラとお芝居をしている姿をみて、「一番の夢を挑戦もしないで諦めたら後悔する。」と思って、役者を目指そうと決めました。
そこからご縁があり、声優の仕事をさせていただいたら、とっっても楽しくて。もっともっと声優をやりたいと思いました。
声優の仕事とは?

アニメーションは、ひとつの作品をいろんなセクションの人がそれぞれの立場から一緒に作り上げている総合芸術です。私はその中で「声」「息」という一つのピースを担当させてもらっています。照明スタッフをやっていた時に、それこそクレジットに載らないところでも、たくさんの人達が縁の下で情熱をもって作品に関わっているということを知ったので、大勢の人達と一緒に作っている感覚と感謝を忘れずに、敬意をもって声を担当したいと思っています。
芝居の好きなところは?
単純にすごく楽しくて、今もその気持ちだけです!
みんなで一つのものを作り上げていく過程も、それをお客さんに届けている時間も、自分にとっては夢のような時間でそれがクセになってしまってます。
あとは、映像の中に入っていく感覚、違う役を生きている感覚を味わえるのがとても楽しいです。その役の呼吸や鼓動が自分と一緒になる感覚。その役が見ている映像が私も見えてくる瞬間があって、それが嬉しいです。
声優の仕事で大事なことは?
1日に何役も演じたりするので、短い時間の中での切り替えだったり、瞬発力が大事だと思います。声優の現場は、事前の読み合わせがほとんどなくて。その日はじめましてのキャラクターを、はじめましての役者の方と「はいテスト、はい本番」って数時間で終わってしまうこともあるので、瞬発力と集中力が必要です。あとはそんな現場が1日に複数あるので、集中力を持続させる体力も重要になってきます。

後悔した時はどうしている?
引きずってしまいますが、仕事で復活する以外方法がないので、その反省を元に、次回ちゃんとできた時にようやく報われるって感じです。
よく考えれば、次のステップを知れたと捉えられますし、「できた!できた!」ばかりの現場だと、そこでストップしてしまうと思うので、足りない自分が見つけられたことをポジティブに考えるようにしています。
アフレコ現場を一言で表すと?

苦しいと楽しい。
好きなことを仕事にしちゃってるので、できないと本当に苦しい!けど、好きなことなので、アフレコ現場にいるだけで楽しいです。お仕事に恋していますね(笑)ずーっと続けられて、おばあちゃんになってもその気持ちでいられたら幸せです。



藤井ゆきよ
青二プロダクション所属。
アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(6期)犬山まな役をはじめ、多くのアニメ、ゲーム、吹き替えなどで活躍する声優。
【代表作】
「美少女戦士セーラームーンCrystal」土萠 ほたる/セーラーサターン
「ルパン三世」レベッカ・ロッセリーニ


